随想「20年目にしての??の気づき」

私は予定管理が壊滅的に苦手です。予定を立てることそのものが苦手で、予定を立てたところで、それを守れた試しがありません。自慢じゃないですが。

で、なんとかしないと〜と、長い間試行錯誤してきました。

正月に手帳を買ってきて、よし今年こそは!と思って1週間もたたずに手帳を使わなくなるとか、何度やったことでしょう・・・。

最近はNotionという万能ツールをつかっていて、これはかなりいいものだし、助かっているんですが、どうしても予定を立てるとか、プロジェクト・タスク管理というものが自分はうまくいきません。

そこで最近やっと気づいたんです。

「多分、目標とかをたてて、工程を細分化・計画して、その通りにこなしていくというやり方そのものが自分にあってないんだ」と。

だって、目標って変わりませんか??旅行なんて、どこにいって何をしたい・何をみたいとかって、行ってみなけりゃわからないし、行った先で面白そうなものがあったら計画なんてあった日には後ろ髪を引かれるじゃないですか。

工作だってそう。机を作っていたつもりが椅子になるなんてことは流石にないものの、作りながらデザインがちょっと変わるとかザラですし、材料の都合で予定通りの木取りができなくて、工夫を迫られたり・・・。

でも、そうしたものに対応するときにこそ頭はフル回転するし、技術力が上がるし、何より面白いし、もっと言えば「ああ、生きてる!」って思えるんですね。想像・創造って感じです。

これが、同じものを二個以上作るってなったら、二個目以降は作業になっちゃうので、途端に面白くなくなるんです。

なんだか、今までここに書いてきた随想を思い出しても、なんだかそんな感じのことばかり書いてきた気がします。

多分これ、どっちがいいかじゃなくて、自分がどっちに向いてるかでしかないですね。商品も開発と量産デは人も部署も違いますから。

となるとですよ?Notionを使ったところで工程管理はうまくいくはずがありません。だって、工程をそもそも立てる気がないんだから。

でもNotionは僕の生活にとても役立ってまして、それはもう単純に、すでに決まってる予定の忘れ防止ですね。

で、肝となるのは、そうしたスケジュールが載っていない「隙間時間こそが自分の能力発揮の時間だということ」で、これに気づけたのは大きい気がします。

今までは、何かしようと思ったら、ゴールを決めて工程をバックキャストして、スモールステップでそれらをこなして行かなければならないとばかり思っていました(だってどんな指南書もそんなことばかり書いています)が、全くもって私には向いてないやり方だということにやっと気づけたのです。

そう、だから、今の仕事(というか部署)は壊滅的に向いてません。そりゃあ適応障害になるはずですよ。

そしてここ数回書いている写真についても同じことが言えますね。

よくある写真は、撮る前によくある構図やテクニック(こう撮ろうという予定)に執着してしまうから、私は撮る気になれないし、それでとった自分の写真がつまらなく見える。

逆に、なんの予定もなくふと目に止まったものの写真や、流れの中でタイミングがあった写真、いわゆるスナップ写真を好きと感じる・・・。

ちょっと目の前が明るくなってきました。・・・ん?暗くなってきたのか?・・・否!明るくなってきた・・・はず・・・。ぐぅ・・・。